04体育祭
04.05.19
今年の体育祭は、5月だというのにお先ぱしりの台風2号の影響で、今にも降ってきそうな曇天の下に始まった。本校生徒の体育祭に懸ける思いは、雲も吹き飛ばす勢いであったが・・・・・。
昨年度のTopicsでも紹介したが、本校の体育祭は、陸上競技大会式体育祭ではない。昔はそうだったが、今では、クラス対抗競技中心の「みんなで楽しむお祭り」である。足の速い生徒も、足の遅い生徒も、体育が得意の生徒も、体育が不得意な生徒も一緒になって楽しめるプログラムを大切にしている。
楽しみながら、それでいて一生懸命である。真剣に競い合う。一人として、いいかげんにやっている生徒はいない。勝って喜び、負けて悔しがる。クラスのプライドを懸けて力一杯競技する生徒の姿はまことに感動ものである。
*下の<プログラム別リンク先>から、ここへ戻るときは、ブラウザの「戻る」をお使い下さい。
開会式 綱引き(1年次クラス対抗) 女子400Mリレー 男子800Mリレー 三人四脚リレー 用具係 記録係・審判係 救護係 進行係(生徒会本部)・放送係 招集係 来賓・保護者席 台風の目(2年次クラス対抗) 女子100M・男子200M 障害物リレー 応援合戦 保護者・職員競技「教師はつらいよ!」 長縄跳び(各年次別クラス対抗 部活動リレー 筑坂スピードウェイGP 綱取り合戦(3年次クラス対抗) 閉会式
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開会式 8:30 入場行進 |
赤がA団、青がB団、白がC団、緑がD団。本校は、A組からD組までの各学年4クラスなので、例えば3−A、2−A、1−Aが一団となってA団というわけである。 |
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綱引き(1年次クラス対抗) 本校の体育祭は、個人競技は少なく、クラス対抗が中心である。 |
コミキャンから一ヶ月半、もうクラス意識は十分。クラスの意地を懸けて力一杯引き合う。 |
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女子400Mリレー(各年次別クラス対抗) | 男子800Mリレー(各年次別クラス対抗) 一番外のコースを走っているのは、教育実習生のチーム。 |
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三人四脚リレー 体育ジャージで、青が1年次、赤が2年次、緑が3年次。本校は、先輩・後輩のケジメも厳しくなく仲がよいことを象徴するレース。 |
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用具係 | 記録係・審判係 |
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救護係 | 進行係(生徒会本部)・放送係 |
招集係 メイングランドの脇の目立たないところで、大奮闘しているのが招集係である。メイングランドが盛り上がっている脇で、次のプログラムの出場者を集めて、出走順に並べて、選手が集まってこないと探し回って、やっとそろえて、競技の要領を説明して、メイングランドに送り出してと大忙しであるが、メイングランドばかり見ている人には、そんな係がいることも忘れられている。私は、若い頃、この係を10年以上もやっていたので、共感してしまう。体育祭の縁の下の力持ちである。 |
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来賓・保護者席 PTA・後援会・桐蒼会の会長さん達も、お忙しい中、お出で下さる。 |
生徒総数480名の高校で、保護者の方が100名以上も体育祭を見に来て下さる。生徒達の大熱戦を歓声を上げて応援して下さる。生徒達も張り切らざるを得ない。有り難いことである。 |
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台風の目(2年次クラス対抗) 4人一組の一クラス10組で、一本の竹竿につかまりながら3つのコーンを回りながらリレーする。 |
女子100M・男子200M 朝一番で予選を行い、10:35から決勝を行う。昔の体育祭は、足の速いコの独壇場だったが、今の体育祭では、ほとんど唯一の個人競技である。といってもこれもクラスの得点になるので、クラスの代表に大声援を送る。 |
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障害物リレー 応援合戦 昔、専門学科華やかなりし頃は、本校でも、応援合戦は体育祭の華であった。泥臭い硬派の応援団ぶりを競ったものである。体育祭前になると放課後遅くまで残って応援の練習をしていたものである。いつの頃からか、応援合戦は、消えてしまった。3つないし4つのクラスをまとめて応援合戦を仕切ることはリーダーになる生徒の大きな統率力が必要である。また、それに参加する生徒のクラスへの集中力や学校への帰属意識が必要である。学校全体の力の衰えと共に、応援合戦が消えていったのも当然といえば当然である。 今年、突如として応援合戦が復活した。校長はうかつにも当日の朝、生徒会役員に「審査用紙」を渡されるまで、復活したことを知らなかった。「えっ、応援合戦やるの?!」と驚きながら、感激に目頭を熱くするのであった。 久しぶりの応援合戦は、どの班も仕上がりは粗くて、練習不足がうかがわれて、昔のようなきびきびとした緊迫感は見られなかったが、でも、こういう大変なことが自然と復活することは学校の力が上向いているということで、校長としては涙が出るほど嬉しい思いで見ていた。ぜひ、これを発展させていってほしいものである。 |
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A団 | 見せ場は、ラストの組み体操で3層の塔を作った。 |
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B団 |
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C団(応援合戦最優秀賞) 「財前教授の総回診です」という、あの連続ドラマ「白い巨塔」のオープニングの音楽に乗って登場した。C団のシンボルカラーは白である。白装束集団ではなく、白衣の医師である。 |
白衣を脱ぎ捨てると、硬派の応援団スタイルになるのだが、最近のコは硬派はあまり得意ではない。 |
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D団(応援合戦準優勝) 「D団が優勝するので、夜露死苦!」とか言いながら、上半身裸の団長を叩いて、団長が血に染まっていくという演出なのだが、言ってることが観客に聞き取れなくて、伝わらなかったのが残念である。 |
本校は、共学なのに、男のコがセーラー服を着ると大人気である。 |
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保護者・職員競技「教師はつらいよ!」 生徒会役員が校長室に来て、「先生、今年はトラさんになって下さい」と言った。隣の副校長は、さくらというわけである。「生徒会の頼みなら、なんでもやるよ」と答えた。昔は、演劇部の顧問でならしたものさ。でも、「似合いすぎる」と若い教師が感心していた。 |
競技は、校長と副校長が背負ったかごに入れる玉入れである。かごに玉を入れることが目的なのだから、玉は曲線を描いて飛んでくるはずなのだが、たまに直線で飛んできて身体に当たる玉がある。恨みを買っているのかなあ・・・・・・。 |
このページのtopに戻る 長縄跳び(各年次別クラス対抗) 本校名物の長縄跳び。制限時間内での連続成功回数を競う。最高連続跳び回数は、27回。3年次と1年次の二クラスが最高を記録した。ほんとに、クラス全員の息が合わなければ多くは跳べない。全員で息を合わせる必死さが感動を生む。コミキャンで7回しか跳べなかった1年次のあるクラスが、「先生っ、12回も跳べたよ!」と喜んでいた。来年は、20回以上跳べるようになれよ。 |
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部活動リレー 奥のコースを銀輪を並べて悠然と走っているのは、最近、埼玉県の名門チームに駆け上がった自転車競技部である。 このページのtopに戻る |
筑坂スピードウェイGP 自転車、一輪車、三輪車が並べてある。スタートから走って、好きな乗り物を選ぶ(遅いと残り物に乗らざるを得ない)。当然、乗り物によって速度が違うのだから、走行距離も違う。速い自転車は長い距離を走る。どれが有利かは一概に言えない。初めは、自転車が有利のように見えた。そのうちに、一輪車が勝ち始めた。そして、一番不利に見えた三輪車が勝ったときは大歓声であった。 |
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このページのtopに戻る 綱取り合戦(3年次クラス対抗) これも、今や、本校体育祭を代表する名物プログラムになった。男女共学校の団体競技の華である。 対峙するクラスの真ん中に、8本の綱が置いてある。号砲一発、両軍が激突して、綱を引き合う。自軍陣地により多くの綱を引き込んだ方が勝ちである。 学校では、事故をおそれる余り、危険を伴う競技はしだいに廃止されていく。騎馬戦、棒倒し、組み体操など、かつては体育祭の華であった団体競技は、今では、よほどの伝統校でないと行われなくなった。本校では、女子の比率が高くなったせいもあって、激突系の団体競技は廃れて久しかったが、最近、この綱取り合戦を始めて、俄然盛り上がってきた。男も女も入り乱れて、必死に綱を引き合う。転がり、引きずられて、泥だらけになって、力の限りを出し合う。体育祭は、こうでなきゃいかん。 |
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優勝した3年D組。綱取り合戦に優勝したクラスに筑坂最強クラスの称号が与えられる。 |
このページのtopに戻る 綱取り合戦で、大盛り上がりして、さあ、いよいよ最後のメインイベント、「4000Mリレー(各年次別クラス対抗)」というときになって、台風2号の影響か、雨がどっと降ってきた。午後になって、今にも降り出しそうなイヤな空だったのだが、「綱取り合戦」の熱気でなんとか持たせていたものが、ほんとに、「綱取り合戦」が終わるまで待っていたと言わんばかりに、降ってきた。粒の大きいしっかりした雨で、みるみるコースも濡れてきた。体育祭を主管する生徒指導部の判断を尊重して、競技はここで中止と決定した。 閉会式 体育館で閉会式が行われた。学校としては、ここで体育祭は終了してもよかったのだが、生徒会から申し入れがあって、「実施できなかった4000Mリレーをやらないことには体育祭は終われない。日を改めて、4000Mリレーをやらせてほしい。それが終わるまで、団体優勝、クラス優勝は決まらないので、表彰しないでほしい」と言うのである。まことに感動である。そこまで、体育祭に懸けている。いいじゃないか。生徒会の言うとおりにしようということになった。 |
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表彰は、種目別表彰だけが行われた。 |
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応援合戦の表彰です。 | 最後に、副校長先生から、講評(好評)をいただきました。 |
ちょうど、一週間おいた5月26日(水)の午後、特別日程にして、雨で中止になった「4000Mリレー(各年次別クラス対抗)」が晴天の下、盛大に行われました。残念ながら、校長は、出張で見られませんでしたが、クラスの名誉と意地をぶつけ合って、気持ちのよい闘いが繰り広げられたそうです。今年の体育祭も、数々のドラマを生んで、盛大に終わることが出来ました。 |