第8回総合学科研究大会
05.02.18
本校主催:第8回総合学科研究大会は、2月17日(木)「課題研究」発表会・18日(金)研究発表・講演・分科会で開催されました。文字通り北は北海道から南は沖縄までの全国から総合学科に関心を寄せる高校教育関係者にご参加いただき、11年目を迎えた総合学科の現状と課題について熱い協議を繰り広げました。
HP「校長室へようこそ」では、昨年度のTopicsで「課題研究」発表会を紹介いたしましたので、本年度は2日目の研究大会の様子をご紹介いたします。
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9:30 校長挨拶 総合学科の特色を「キャリア教育」に求めるというお話しをさせていただきました。 | 来賓ご挨拶 筑波大学附属学校教育局教育長の谷川 彰英教授よりご祝辞をいただきました。 |
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10:00 研究発表「系列改革と進学に向けた本校の取り組み」 阪本 康之教諭(2年次主任)が本校の第二次改革と基礎学力の充実や考える力の育成などについて発表しました。 | 10:30 研究発表「総合学科における進路指導」 小林美智子教諭(進路指導部主任)が総合学科における進路指導部の在り方について発表しました。 |
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11:15 研究発表「「起業基礎」の研究開発」 小澤 信治教諭(研究部主任)が研究開発学校2年次の実践を報告しました。 | 本校2年次の生徒が開発科目「起業基礎」の授業において取り組んだ課題を発表しました。 |
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報告「研究開発の評価」 石井 克佳教諭(研究開発評価委員長)が、生徒や保護者などの研究開発の内容に対する評価をまとめて発表しました。 | 前日の「課題研究」発表会は暖かい日だったが、この日は一転底冷えのするとても寒い日になってしまいました。しかし、全国からお出で下さった先生方はとても熱心に聞いて下さいました。 |
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13:00 講演「総合学科での学び・普通科での学び」 筑波大学教授(アドミッションセンター)・渡邉 公夫先生 本来学びは楽しいものなのに、学びが忍耐や苦痛の対象になってしまったことが悲しい。生徒の興味・関心から学びを深めていこうとする総合学科に期待している。筑波大学のアドミッションセンターでも受験学力ではない学ぶ意志と目的を持った人材を求めてる。学びとは見えないものが見えてくることである。些末に囚われずに、大きなものが見えてくる学びをしてほしい。総合学科にエールを送って下さったご講演で、私共総合学科関係者を勇気づけて下さいました。 |
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14:30 「進路指導」分科会 総合学科も開設初期は生徒指導が課題であるが、改革に成功して学校が落ち着いてくると、進路指導が課題になってきます。総合学科でいかに大学進学を実現するか、基礎学力をどうして向上させるか、総合学科の最大の課題は進路指導であります。 | |
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14:30 「「産業社会と人間」分科会 総合学科でもっとも大切な「産業社会と人間」の指導について、1年次担任会を中心とする本校産社部会から年間計画などの発表がありました。 | |
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14:30 「課題研究」分科会 前日の「課題研究」発表会を見た先生方から、「課題研究」の指導について質問が多く出ていました。本校も開設初期には「課題研究」の指導に苦労したものです。「課題研究」の時間に生徒指導の大問題が起きたこともあります。11年の経験が本校教師にも大きな自信を与えています。 | |
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14:30 「総合学科の諸課題」分科会 この分科会がもっとも参加者が多かったです。開設間もない高校やこれから開設する高校の先生方が多く、「中抜け」や「4年次生」など、本校も開設当初は手を焼いた初期的問題を心配する質問が多く出ていました。11年の苦労を経てきた本校の教員の回答は、開設初期の先生方を勇気づけるものでありました。 | |
附属学校の使命は、実践的な教育研究に取り組み、その成果を発信して、わが国の教育の発展に貢献することであります。本校は、「総合学科高等学校の実験的実践を行う研究校」として筑波大学が設置している附属学校です。これからも、総合学科高等学校の最前線で実験的実践を行い、総合学科の発展に貢献していかねばなりません。 研究大会の開催は、附属学校が附属学校たる所以のものであります。総合学科の研究大会は、10月に全国大会、11月にブロック大会(関東大会など)がありますが、そういう校長会や教育委員会の主催する大会とはひと味違った「現場教員の手作りの研究大会」という感じで、「筑坂(つくさか)の研究大会」が定着していってほしいと思います。「筑坂の研究大会に行くと、本音の総合学科の姿が見える」というような研究大会になったらいいなと思います。全国の総合学科関係者のますますのご支援をお願い申し上げます。 |