04卒業式
05.03.08
学校における最大の行事は、卒業式である。言い換えると、ふだんの教育活動の集大成が卒業式に表れると言ってよい。卒業式の主役は卒業生である。しかし、卒業生だけでいい卒業式ができるわけではない。卒業式に至るまでの教育をしてきた教員たちがいる。子供の成長を見守ってきた保護者たちがいる。生徒会活動や部活などで先輩を慕ってきた後輩の在校生たちがいる。そして、学校を取り巻く地域社会や設置者たちが来賓として来ている。卒業生・教員・保護者・在校生・来賓という立場の違ったそれぞれの人達の心がぴったりと合ったところに感動的な卒業式が生まれる。そんな卒業式のできる学校はそれほど多くはないだろう。自慢めいて恐縮だが、ウチの卒業式は、感動的である。 |
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体育館入口で入場を待つ卒業生たち | 卒業生入場 |
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開式の辞 副校長が凛とした声で開式を宣言します。 | 国歌斉唱 いろいろ考え方はありますが、本校では儀式の形として協力してもらっています。 |
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3年A組担任 学年主任の先生です。 | 卒業証書授与 A組の代表に授与します。 |
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3年B組担任 艶やかな着物姿は卒業生への思いの表れです。 | 卒業証書授与 B組の代表に授与します。 |
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3年C組担任 呼名中に感極まって涙声になっています。 | 卒業証書授与 C組の代表に授与します。 |
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3年D組担任 オールバックが一段と決まっています。 | 卒業証書授与 D組の代表に授与します。 |
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担任の呼名を聞きながら、卒業生たちも3年間のあれこれを思い起こしています。 | |
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告 辞 校長挨拶の集大成は卒業式の告辞です。 | 本校生は、私語一つせずシーンと挨拶を聞きます。これには来賓の方々も感心して、お褒めの言葉を頂戴します。 |
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来賓祝辞 筑波大学理事・副学長 工藤典雄様 設置者である筑波大学を代表してご祝辞をいただきました。 |
来賓祝辞 後援会長 宮ア雅好様 後援会を代表して、前坂戸市市長・坂戸市名誉市民の宮ア様より、ご祝辞をいただきました。 |
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来賓祝辞 PTA会長様 | 来賓祝辞 後援会顧問(衆議院議員) 山口泰明様 |
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表彰 本校では、卒業式に様々な団体からの表彰状を優秀者に授与します。 | 「総合学科優秀者表彰」授与 全国総合学科高等学校長協会から授与される表彰状で、「総合学科の精神をよく体して勉学に精励した」生徒に授与されます。 |
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前生徒会長も表彰されます。 | 送辞 2年生の生徒会長が送辞を読みます。 |
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答辞 3年の前生徒会長が涙をこらえて答辞を読みます。校長ももらい泣きです。 | 記念品贈呈 贈呈者は、演劇部で活躍した生徒です。記念品は、大事に使わせてもらいます。 |
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「仰げば尊し」斉唱 来賓の方が「タイムスリップしたようだ」とおっしゃっていましたが、でも、卒業式にはぴったりの歌です。 | 保護者代表謝辞 このお母さんも、実は、ウチの卒業生なんです。ウチには、親子二代のリピーターがたくさんいるのです。 |
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校歌斉唱 生徒のピアノ伴奏で校歌斉唱です。本校の校歌はとてもいい歌です。 | 副校長の「閉式の辞」が終わって、司会の先生が卒業生退場と言おうとした途端に、「ちょっと、待ったぁ〜〜」と卒業生の代表から声がかかります。卒業生が立ち上がって回れ右して、在校生に向かいます。 |
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最近は、もう「お約束ごと」なんですが、ここで、卒業生が自分たちで選んだ若者らしい歌を歌います。歌いながら、涙、涙の卒業生たちです。 | 卒業生退場 卒業生たちの歌が終わって、晴れやかに卒業生たちが式場を出て行きます。全員が盛大な拍手で送り出します。卒業生たちの前途に幸多かれと願います。 |
本校の卒業式は、10:00に始まって、12:00近くまでの2時間かかる。2時間の卒業式といったら、普通は飽きてしまって、在校生がだらけて私語をしたりして、とんでもないことになりかねない。だから、卒業式というのは飽きない程度に1時間くらいで短く終わらせるのが賢いやり方なのだが、本校では、2時間の卒業式がまったくだれることなく、しかも心が通い合って、緊張感を維持して進行できる。 なぜかというと、ウチの生徒は、ほんとに学校が好きである。卒業証書授与の時にも代表の礼に合わせて「ツクサカ、ダイスキ」とコールが起きる。生徒と先生の仲がよい。生徒は先生を慕っている。先生も、自分の子のように生徒を愛している。卒業生たちと担任たちとの別れがたい思いが、他の教員や在校生や保護者や来賓の心を温かくする。だから、2時間の卒業式がみんなの温かい心に包まれて、あっという間に過ぎていく。こんなにあったかい卒業式のできる学校に勤められて、幸せである。 |