本校は、専門学科時代には、家政科という学科がありました。「被服」と「調理」の二大分野の実習を中心とした専門学科でした。アパレル業界に進んだ卒業生の中には、パリコレのスタッフになったほどの優秀な服飾技術者もいます。総合学科は、専門的技術者の養成を目的とする教育ではありませんから、専門学科時代に比べれば、授業時間数も少なく、20数名の選択者のみの授業ですが、専門学科以来の伝統は、脈々と受け継がれています。
本校の文化祭(黎明祭=今年は、9月20日(土)です)の呼び物の一つは、この「アパレルU」の授業で製作した実習作品の発表会である「ファッション・ショー」です。会場の体育館がいっぱいになるほど観客が集まります。係の教員や生徒が作った特設の花道を、自らが製作した作品を身にまとって、誇らしげに颯爽と、本校のスーパーモデルたちが歩きます。「あれ、だれだっけ?」と普段の生徒からは想像できない艶やかな変身ぶりに、驚かされます。
ファッション・ショーが感動を呼ぶのは、見た目の華やかさのせいだけではありません。舞台の華やかさの背後にある、彼らの製作の日々の苦労が忍ばれて、それが私たちの胸を打つのです。「提出は、7月3日ですよ」と先生が発破をかけている、提出日一週間前の授業を取材しました。
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ここは、家庭科の選択科目で使う「アパレル・デザイン実習室」です。 | こちらは、家庭科の必修科目で使う、大きな「被服実習室」です。「アパレルU」は、この二つの教室で行われています。 |
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夏休み前の製作課題は、「パーティドレスまたはウエディングドレスの製作」です。「とてもよくできたわね」と先生がほめてくれました。 | 「あと一週間よ。頑張ろうね!」と先生が優しくハッパをかけてくれます。 |
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「ここは、難しいから、慎重にね」と先生が、丁寧に教えてくれます。 | もう少しで完成のウエディングドレス、ここまで来るのが大変だったのです。 |
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この生徒は、パーティドレスを作っています。あと、一週間で大丈夫かな?頑張れ! | 唯一の男子の選択者です。黙々とパーティドレスを縫っています。ファッション・ショーでは、スーパーヒーロー間違いありません。頑張れよ! |
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白板には、型紙が書いてあります。これで服が作れるのかと、素人の私は感心しきりです。 | 一心不乱にミシンをかけています。今年から文化祭(黎明祭)の期日が変更になって、9月20日(土)です。 |
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こちらの生徒は、すごい集中で、針を動かしています。夏休みには、ファッション・ショーの猛特訓が待っています。 | 9月20日(土)の「FashionShow’03」に、たくさんのご来場をお待ちしております。 |