05.07.09
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農業科目「農業実験」の授業で生徒達が育てた朝顔を、商業科目「販売実践」の授業で生徒達が仕入れて、販売するという総合学科ならではの実践的な授業である「筑坂朝顔市」は今年で3年目を迎えました。 これまでの2年は、市は坂戸市役所のロビーで開催されていましたが、今年は、7月1日の坂戸市役所・市に加えて、初の出店で、7月9日にサイボクハム・市が開かれました。 |
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サイボクハムというのは、狭山市にあって、はじめは埼玉牧場というただの養豚牧場だったものが、豚肉・ハム・乳製品などの販売場になり、やがて近所の農家が野菜や植木を持ち寄っての市になり、焼き肉レストランをオープンし、大駐車場を完備して、いつ行っても大にぎわいで、いつの間にか「食と緑のテーマパーク」なんて言い出して、つい最近、温泉まで掘ってしまって、それはそれは大当たりの埼玉県西部地区では有名な人気スポットなのです。 | |
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そのサイボクハムのメインスポットの焼肉レストランの真ん前に、ドーンと筑坂朝顔市のテントが立っています。 場内アナウンスの優しいお姉さんの声で、「本日は日本全国朝顔市ですが、当サイボクハムにおきましては、筑波大学附属坂戸高等学校の生徒さん達によります朝顔市が、レストラン前広場におきまして開催されます。浴衣姿の女子生徒さん達がみなさまを笑顔でお迎えいたします。どうぞ、レストラン前の朝顔市にお越しくださいませ」とガンガン流れています。 |
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あでやかな浴衣姿の販売員です。中には浴衣を娘に着せるために、朝早く来てくれたお母さん達もいらっしゃったようです。 | |
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朝顔には、それぞれコピーが付いています。「さまざまな思い・旅立ちの朝」とか「和の心忘れずに・咲乱寿」とか「古き良き時代・昭和の香り」(おいおい、昭和はもう古き良き時代かよ!)などのコピーは、国語の授業で考えたそうで、今年は、農・商・国の連携授業だそうです。 | |
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うちわと風鈴と朝顔の三点セットで2000円って、今年は新しい商売っ気も出しています。 | |
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店の奥では、経理担当がびしっと金銭の出納をしています。この販売実習の元手は生徒が授業のために納める教材費です。売り上げから農業科への仕入れ代金を払い、サイボクハムには売り上げの10%をテナント料として支払います。サイボクハム市には200鉢の朝顔を並べて170鉢ほどが売れたそうです。 | |
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本校は、「キャリア教育」の研究校です。こういう実践的な授業で販売や流通について学習すると共に「人は働くことによって、自らを豊かにし、社会に貢献していく」という「キャリア教育」の根本を学んでほしいと思います。筑坂朝顔市の一層の発展を期待します。 |