<ビージュ会第8回例会>
平成10年度海外研修団の同窓会である「ビージュ会」の第8回例会が、8月6日(日)の夜に、別府温泉で開かれた。総勢23名中の8名が集まった。この種の同窓会としては、よく続いている。
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会場となった「杉乃井ホテル」は、別府随一といわれる大型観光温泉ホテルであるが、ここの「棚湯」という露天風呂は、棚田のように四段になった露天風呂のスケール感といい、海・山・別府市街のすべてを眺望する景色の壮大さといい、なかなかのオススメである。この種の大型観光温泉ホテルでは、私のランキング1位である。
ホテルでの宴会が終わって、幹事のS先生の高校時代の同級生がやっているという別府のこじゃれたスナックに繰り出して、カラオケをやった。S先生のカラオケが絶品で、それでS先生が実は音楽の先生だということを初めて知った。結構、盛り上がって、楽しかった。
来年は、関東ブロックの幹事で、箱根を会場として開催することが決まった。
<ブルートレインに乗った>
上記の会の別府行きの往復に、寝台特急富士のA寝台個室(シングル・デラックス)に乗った。いわゆるブルートレインに初めて乗った。大昔、学生の頃だったか、3段ベッドの夜行寝台列車に乗ったような記憶があるが、あれは少しも快適ではなかった。新幹線が出来て、そして飛行機に乗るのが特別なことではなくなって、すでに久しく寝台車に乗るという選択肢はまったくなくなっていた。
特急とはいいながら、東京発18:03→別府着11:05、実に17時間である。飛行機で行けば2時間足らずで大分空港に着いてしまうものを、今時、寝台列車に乗るのは酔狂というものである。その酔狂をやってみたくなった。別府温泉には現役時代に出張で二度行った。全附連副校園長会と全国総合学科校長会・研究大会だった。出張旅費も飛行機代だったので当たり前のこととして飛行機で行った。
映画の「オリエント急行殺人事件」だったか(?)、アガサ・クリスティのポアロ探偵の映画のイメージが残っていた(実際は、あんなに優雅では、まったくなかったが)。自費で行くんだし、いくら金かかってもいいと思っていた(実際は、A寝台個室でも飛行機より安かった)。出張じゃないんだし、いくら時間かかってもいいと思っていた(これはまったくその通りだった)。
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寝台特急富士の機関車の雄姿。実は、東京駅で勇んで撮った写真は、最後尾の車両だった。そのことに気がついて、これは門司駅の機関車付け替え時に撮った写真。 |
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東京駅10番線のホームの表示板 |
大分行き、A寝台シングルデラックスの乗車口 |
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個室の車窓側 |
個室の入口側 |
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枕と毛布と浴衣がベッドにセットされている。 |
オリエント特急のような優雅な食堂車はないので、乗車時に駅弁・ビール・飲み物は十分に買い込んで乗り込む。これを怠ると夕食時は車内販売もない。 |
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車窓側のテーブルは、開けると洗面台になっていて、水とお湯が出る。これは唯一のデラックスな設備である。 |
食事が終わると、水割りを片手に読書の時間である。西村京太郎の「寝台特急殺人事件」を一気に読み切った。 |
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個室の入口外側に、暗証番号型の電子ドアロックが付いている。トイレに行くときなど、これは便利。 |
A寝台車の廊下 |
TVもラジオも付いてないので、食事が終わると、読書しかやることがない。そのつもりで乗ったのであるが、西村京太郎「寝台特急殺人事件」と宮部みゆき「模倣犯」の(一)(二)を持っていった。往復で2.5冊を読んだ。「模倣犯」はなかなか面白い。続きが楽しみである。
<別府温泉・地獄巡り>
これまで二度の別府行きは公務出張だったので、観光めいたものはなかった。それで、今回は少し時間があったので定期観光バスの「地獄巡り」というのに乗った。うーん、日本の観光地なんて、こんなものだろう。せこい観光資源にしがみついて生活している人々の哀しさが見えてしまう。少しでもヨーロッパの奥深い歴史と文化の遺跡などを観てきたものには、土産物店とセットになった日本の観光地の貧弱さには笑ってしまう。日本に名だたる観光地の別府温泉といえども、我が故郷の埼玉県が誇る(?)名勝「黒山三滝」とそれほど変わるところがない(「黒山三滝」に初めて行ったときはぶっ飛んだ。「これが観光資源になるのか!?」と。)
ただ、別府温泉の名誉のために書いておくとすれば、この地獄巡りで証明されることは、別府温泉の湯量の豊富さは疑う余地はないということである。
<湯布院下見>
帰りの寝台特急富士は、別府発16:59→東京着9:58である。7日(月)は夕方まで時間があるので、湯布院に行った。NHKの連続テレビ小説「風のハルカ」を見ていたので、いつか湯布院温泉に行きたいと思っている。今日は、その時の下見である。
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街のどこからも見える湯布院のシンボル「由布岳」が美しい。右下は、トロッコ列車からの由布岳。 |
<喉に刺さった魚の骨>
まだ、取れない。夕方になると、痛くなる。でも、日に日に遠ざかっている。もう少しで終わるだろう。3年と5ヶ月である。 |